皮と革の違い


まず、「皮」と「革」の違いをご存知でしょうか。

どちらも「かわ」と読み方は一緒ですが、意味合いは全く異なります。

「皮」とは、加工されていないそのままの状態を意味し(英語:skin、hide)、「革」とは、皮を製品の素材に仕上げるために加工されたものを意味しています(英語:leather)。

その加工工程のことを皆さんが一度は聞いたことがある、「鞣し(なめし)」といいます。

※ただし、毛を使用している商品(毛皮コート)の場合には当てはまらず、加工を行っていても「皮」を使用しています。

なめし加工とは、皮のままでは腐敗や硬くなってしますため、植物タンニンや化学薬品を使用し、皮がもつ本来の機能性維持や改良するための加工です。
皮本来の柔らかさや強度の魅力を引き出し、劣化を抑えています。

また、皮の表面のことをこの業界では銀面と表現します。分厚い皮の場合、2,3枚にスライスされることがあり、その場合は毛がついている側のことを銀面と呼びます。

 

では、天然皮革と合成皮革の違いをご存じでしょうか。

天然皮革とは「本革」のことを指し、動物の皮だけを使用した革のことを意味しています。

一方、合成皮革は人工的に作られた全くの別物であり、「合皮」や「フェイクレザー」とも呼ばれています。アパレルショップの場合、レザーと記載されていてもフェイクレザーを省略しただけの表記をするショップもありますので、購入するときは確認してみましょう。